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日本賞 / 「特別授業 差別を知る 」カナダ ある小学校の試み
NHKの日本賞の番組を見たのですが・・・
(日本賞というのはNHKが主催する
国際的な教育番組のコンクールで今年で34回目だそうです)

2007年度は、
56の国と地域・150機関から262の番組がエントリーし
その中で「特別授業 差別を知る 」が選ばれました。
(11人の審査員のうち6人以上の賛同でグランプリが決まります)

ともにカナダの作品で

アスペルガー症候群を扱った『少年の内面』と
『特別授業 差別を知る 〜カナダ ある小学校の試み〜』
での決選投票で5対6の一票差でグランプリに輝いたのですが・・・


作品の内容は
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カナダの小学校3年生の先生がある日、

「134センチより背の低い子は優秀で
これは科学的根拠に基づくものです」 と

説明してゼッケン?で色分けし
子供達を2つのグループに分けることから始まりました。

背の高いグループ」は休憩がなくなったり、
休み時間にもやっていい遊びを制限され
反対に「優秀」な子供達は「そり遊び」が出来たりと優遇されます。

そこはカナダの子共達
一生懸命「背の高さで分けるのはおかしい」
「こんなことやりたくない」と意見を言います。
(エライっ!
一方で涙ぐむ子もおります・・・)

しかし・・・先生のアシストもあり
背の高い子どもが問題を解こうとすると
「きっとできないよ、だって背が高いもの」と言ったりするようになり、
その影響で背の高い子は問題が解けなくなってしまいます。

その日の最後に先生は
「背の高い子ども達」だけに実験の意図が知らせます。

そして、翌日
「先生が昨日言った事は実は間違っており、逆であった」
とクラスで報告し子共達に納得させゼッケンを交換させます。

ここから子供達の立場が逆転してしまします。

そして「背の低い子ども達」は次第に
前日の「背の高い子供達」同様に追い詰められていくのです。


最後には
クラス全体にこれが実験だったこと、
そして明日からはこれまで通り普通に戻ることを告げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



子供達の反応は様々で

「もうデブとかは言わない」

「一生忘れない」

どちらにいしても
今回の実験が 強く心に残った ようです。




『青い目、茶色い目 ~教室は目の色で分けられた~』の
背が高い,背が低い の実験改訂版みたいな内容なのですが・・・
(『青い目・・』のVTRも登場しておりました)




審査にあたって審査員の一人が

「このような実験は被実験者にトラウマを残すので
研究者は実験をやりたくとも実験のできない
状況(禁止?)にあるのでは?
なぜこのような実験が許可され放送できたのか?」

(『青い目、茶色い目』の被実験車のその後の
追跡調査(インタヴュー)で明かされております)

みたいな発言がありました。
(うろ覚えですみません・・・)

その質問に答えた(?)一人の審査員は

「その善し悪しの定義は放送局が決めることであり
すでにエントリーされているので私たちには関係ない・・」
みたいな発言がありました。
(うろ覚えですみません・・・)

制作者側からも
「実際視聴者からの反響は少なくなかった」との場面も・・






実験の道具として扱われる 子供たち が
とっても可哀想な気がいたします・・・。

(実験後、父兄らに説明をし了解してもらったとのことで、
子供が過剰に差別に反応すると云った親もあったそうです)



問題提起にはなるでしょうが
はたしてこのような実験を行う資格が
私たち(大人)にあるのか・・・?

こんな番組を作りたかったら
大人が 被実験者 になるべきでしょう・・・

制作者側が パワーハラスメント・子供への差別 を
しているのに気が付かないのでしょうか??

差別について一番気が付かなければならないのは
大人 ということです。

大人にされたこの 実験 をカナダの子供達は
一生忘れないでしょう・・・。


人は傷つかなければ 気づかない・・・
それを経験したから 家族のようになれる(感じられる)

この考えは間違っております。



その上、

人(他人)を 試す のは善いことではありません。




またこれをグランプリに選んだ 日本賞 は
この手の手法の制作番組を 認めた ということを
理解する必要があると思います。


『蠅の王』や『23分間の奇跡 』みたいな 手法? も有るわけですから
ドキュメンタリーに限る必要はないと思います。

・・・ということを考えるのは私だけなのでしょうか・・・。


関連ブログ
「エス es」

NHK特集
青い目 茶色い目 




*この番組 you tubu で見れます・・・・。

 しかし,見ていると 腹 が立って不愉快になってきます・・。
by Tukasa-gumi | 2007-11-04 17:26 | 映画/観劇 | Comments(0)
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