何となく前エントリーの続きです。
海外ではレストランでチップを支払うことがありますが、
日本でその習慣はありませんよネっ。
(とはいえ、サービス料としてちゃっかり10%
徴収してるお店がやたらありますが・・・)
『
ニューヨーク初、チップお断りの寿司屋』
私が思いますに客の食事に対する対価は、
その原材料と調理に一番最後に雰囲気に
料金として支払っているようです。
つまり見て・感じ取れるモノに対して「価値」を見いだして
支払いをしているらしいです。
(いくらシェフが有名でもシェフがすべて
調理していないことは客は当然知っております)
これが先日話題になった『偽装メニュー』の問題につながるのです。
メニューに記された食材が高級(高いっ!)ならば、
単価が高くとも仕方がない・・・ という思考回路です。
これはお店の『原価率』という数式が
原因のひとつと思われます。
1,000円の値段だったら材料費が2~300円でしょっ!?
という計算が客が知っているからです。
(お店でビールを頼めは一目瞭然です)
これでは「お店の味」や「店員さんの接客態度」
などに価値を見いだすまでに至には、
よほどの経験値をつまないかぎり難しいと思われます。
これではいくら会社やt店舗が接客態度を教えても
スタッフが自分で意識しないかぎり
マニュアル通りの受け答えしかできません。
そしてマニュアルにないイレギュラーの
客のリクエストと問いには「上司」が呼び出されてるのです、
スタッフに。
なぜならお店・会社としては利益が一番優先であり
そのように「会社のルール」として日常的に社員に
叩き込まれているからです。
その場しのぎで売り上げをキープすれば、
後はかまわない という考えが浸透するのです。
「社会的責任」や「誇り」というモノは
だれも教えなくなったのです。
そう以前のような「ゆとり」のある企業は
悲しいくらいに少なくなってしまったのです。
客も「言った者勝ち」という考えから
謝らせることを要求するようになりました。
いわゆる自己中心的な客(クレーマーとも言う)が
「客は神様」ごとくに振る舞いモンスター化するのです。
それにいくら『良い接客サービス/おもてなし』をしても
経験の少ない客はそれに応えられないのです。
まして海外のようにチップとして感謝を現すなど皆無でしょう。
かくして
『安かろう・悪かろう』の品質とサービスが巷にはびこり、
それは私たちの日常生活にまで
浸透することになって行くのです。
(実際すでにそのようになって来ておりますが)
誤解されるかもしれませんが、
『お店』は「客を作る」必要があります。
ホテルなどは それを一番理解 していると思われるのですが、
昨今の事件等を知ってしますとはなはだ疑問であります。
(サービスにお金を払えと云っているのではありません。
ましてやチップの習慣を広げようとも言っておりません)
ホテルや学校でさえ「人」をつくる場所であることを
トップの人たちは忘れてしまったようです。
もしかしたら つづく・・・。
*
私は 飛び込み のカット屋さんで
思った以上に仕事をしてくれたのでチップをあげた経験があります。
お姉さんおどろいておりました です。
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年配の方とホテルなどでご一緒いたしますと、
気の利いたスタッフにお礼を言い、新人には
「見ている人は見ているから頑張りなさいね」と
褒めます です。