皆さんは1904年にパリで誕生した、
「ポアンカレ予想」というのをご存じでしょうか?
『単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である』
という分かったようなぢぇんぢぇん分からない『予想』です。
何しろ100年以上かかって解き明かされるような
『予測』なのですから、とにかく大変難解な『予測』らしいです。
(世の中には『ミレニアム懸賞問題』と呼ばれる
懸賞金がかかった『命題』がいつくかあるそうです)
その内容はこのようなモノです。
「誰かが長いロープを持って、宇宙1周旅行に出かけたとする。
その人物が旅を終え、地球に無事戻ってきたとする。
ポアンカレ予想とはこの宇宙にグルリと廻らせたロープが、
こんな風にいつも手元に回収できれば、
宇宙の形は丸いといえるはずだという予想。」
別の言い方をします、
ロケットに乗ります。
そのロケットには長い長いロープがついています。
そのロープは宇宙を一周できるくらい長いロープです。
その片方は出発点にくくりつけ、ロケットでロープを
伸ばしながら宇宙を飛び回り最後に出発点に帰ります。
その時に手元にはロープの始まりと終わりの両端があります。
そのロープの両端を持ったまま、ロープ全体を手元に
引き寄せます。
もし、ロープが全て手元に引き寄せられたなら
その時、この宇宙の形はおおむね丸いと言えるか。』
という事だそうです。
チョコッと難しく言うと
「数学的に厳密ではないが、たとえて言えば、
宇宙の中の任意の一点 から長いロープを結んだロケットが
宇宙を一周して戻ってきて、ロープの両端を引っ張って
ロープを全て回収できた場合、宇宙の形は概ね球体(
=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか」
という問題だそうです。
ご理解いただけましたでしょうか?
問題?は、
ロープを回収できたならば、宇宙の形について
どんなことが言えるだろう ということらしいです。
つまり、
宇宙を一周させたロープが(どんな場合でも必ず)
回収できるならば、宇宙空間は概ね丸いと言えるじゃない?
という、宇宙の形を大まかに知る問いかけらしいです。
(宇宙は丸いと言えるはずだ ということらしいです。
なにしろドーナッツとティーポットは 同形 との
ことですから)
でねっ、2006年にグレゴリ・ペレリアン博士という人が
それを証明/解いたということで、ノーベル賞よりも
数学的に権威のあるフィールド賞が授与されたそうです。
(これはけっこうニュースになった記憶があります)
話しはグッとはしょりまして、
その博士の解説によりますと宇宙を構成する
物の形は たった8種類 しかないそうです
(基本的な8種類の形の組み合わせで「宇宙」が
出来ているということ です)
その8種類とは
1:球体
2:ドーナツ形
3:内側に折り返せない横の輪のあるドーナツ形
4:外側に折り返せない横の輪のあるドーナツ形・
5:内側に折り返せない縦の輪のあるドーナツ形
6:外側に折り返せない縦の輪のあるドーナツ形
7:クラインの壷
8:折り返せない縦の輪のあるクラインの壷

(図が平面的でチョッとわかりにくいですね)
これにはちょっと衝撃を受けました。
私の知っている?三角形や球体バームクーヘンの宇宙が
見当たらないのです。
(ティポットがドーナツですから、
その辺りも含まれているのかもしれません)
・・・とまぁ、
今回理解したのはココまでな私なのですが、
この「予想」がロープとは違った物であったならば・・・
などと考えしまう私には
とても刺激的な「種類の図」なのですョ。
しばらくはこの命題で生きていけます、あたくし。
こんなんですから、
「リボンの束」が見えても
受け止めちゃうのでしょうね、私。
*
この『予宙』は宇宙を有限と思っているようですね。
まぁ3次元の人間がロケットとロープを使っての
実験ですから仕方がないのですが・・・
*
スピ系?の子供の話しによりますと、
三角形の宇宙とかイロイロあるそうです・・・。