ジョーゼフ・キャンベルさんの
『神話の力 』(だったかな?)を読んでから
この「誰かを助けると」意味を知りたかった私に、
とって興味深い説明がありました です。
「誰かを助けると、助けた人はいい気分になる。
快感を覚えるのである」
というような話を聞いたことがあります。
それが「ストレス」に起因している とは。
自分に『不安』がなく、
精神的苦痛を感じなければ、
相手の状態に『共感』できないとのこと。
逆説的に解釈すれば、
自分より『優位・有利』の個体には
手を差し伸べないということ ? です。
人が『神・宗教』を生み出した理由の
ヒントになるような気がいたしました。
「誰かを助ける」のに理由はいらない(哺乳類なら):研究結果
2016.07.01
Anti-anxiety medication limits empathetic behavior in rats
ラットは閉じ込められた仲間を見ると、その仲間に共感し、助け出そうとする。しかし、抗不安薬が投与されストレスを感じにくくなるとこの行動が見られなくなる、という研究結果が発表された。この結果が示す、哺乳類にとっての他者を助けることの意味とは?
「閉じ込められた仲間を見ると、ラットはストレスを感じるためその仲間を助け出そうとする」とペギー・メイソン教授は言う。だからこそ抗不安剤でストレスを感じないようにさせると、助け出す行動が見られなかったのだ。「現在の薬にあふれた社会では、人は薬を使ってネガティヴな経験の影響を弱めようとします」と教授は続ける。「それは人が助け合うことも少なくしてしまうかもしれません」
ラットが狭い場所に閉じ込められた仲間を積極的に助け出すことは、過去の研究ですでに実証されている。ラットはこのとき、その仲間に共感して助け出そうとするように見える。
しかし今回、催眠鎮静剤や抗不安剤に分類される薬「ミダゾラム」を投与されたラットは、投与されていないラットに比べて、ケージに閉じ込められた仲間を助け出す可能性が低いことがわかった。
ミダゾラムを投与されたラットは、閉じ込められた仲間を見てもケージの扉を開けようとしなかったが、チョコレートなどのおやつがケージに入っている場合は扉を開けている。
「閉じ込められた仲間を助けるには、仲間と同じ気持ちになる必要があります。これはわたしたち人間の行動を思い起こさせる結果でした。わたしたちも、ラットと同じ哺乳類なのです」とメイソン教授は語っている。
「誰かを助けると、通常はいい気分になります。他者を助けることは、いわば一種の麻薬のようなものなのです」とメイソン教授は言う。「これは、おそらく進化の過程で獲得した哺乳類の特質なのでしょう。互いを助けることは、種の繁栄にもつながるのです」
研究論文は『Frontiers in Psychology』に掲載されている。
【抗不安薬】とは
「不安をやわらげる」薬です。
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「人間は生まれながらに善人だったり悪人だったりするのか」/
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http://wired.jp/2016/07/01/rats-empathy/
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