人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ASPアクセス解析
AX                
                            
<< 「男はつらいよ」は小津安二郎監... < > ??みんな会員?? 外伝#16... >>
                            
注文の多い料理店 /  VIRON (ヴィロン) のバゲット
VIRON (ヴィロン) の続きです。


「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」

「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください」


                宮沢賢治 『注文の多い料理店』より  





このお店、日本ではめずらしくパンが
ショーケースに入って販売されております。

このディスプレィは正解だと思います。

咳やくしゃみのソレが飛沫し付着しない、
特にこの冬の時期はそう感じます。

(温度や湿度調整もかねているのっでしょう)



このおみせ、商品を買うのに並ばされ
一人づづ店員さんに呼び込まれてオーダーするのですが、
オーダーが決まった人だけが列に並んでいる訳ではないので
初めて来店のお客さんは列に並ばされているため、
ショーケース内に何が陳列されているか分からない。

ショーケースを端からはじまで見てやっと注文をする。


従って時間がとってもかかるのです。


ゆっくり買い物をする
(後ろに並んでいる人の事を気にしない)
欧米人には良いのかも知れませんが、
呼ばれる前に商品をチェックできないのは
せっかちが多い日本人には不向きかも・・・。






そんな苦労をして高価なバケット買い求める
家で袋を開きますと・・・

『バゲットを美味しくお召し上がり頂くために』
という取扱説明書が入っておりました。







注文の多い料理店 /  VIRON (ヴィロン) のバゲット_b0003330_1257410.jpg








なんでも、


 ・買った当日は200度に温めたオーブンで、2~3分焼け 

 ・それ以降に食べる場合は、半分あるいは三分の一に切り、
  ラップして冷凍保存しろ、食べる時には
  自然解凍した後に上記のようにリベイクすべし



なんぞと、イラスト入りで記されております。





オーブンで2~3分焼く理由は、
日本はフランスと違って湿度が高いからだそうです。







これって曰く、

『パリ同様に同じ粉で調理しているんだけど、
 パンは日本の風土には不向き。

 美味しく食べたいのならもう一度火を通して下さい』

と云っているようなものです。





まぁ先方は、本場の味をそのまま堪能してもらいたい 
という事なのでしょうけど、
私が知る限り日本のベーカリーメーカーでこのように
客にリクエストするお店を知りません。

(ビゴさんやルコントさんも)



日本のベーカリー店は善くも悪くもその調理法を
若干日本仕様にアレンジして調理し、好評を得ております。



これを称して企業努力と呼ぶのだと思います。






湿気がいやならば真空包装にして販売したり、
多くのお店がやるように、その日の天候に合わせた
配合にするなど方法はいくらでも職人側にあるのでは?

(雨の日や梅雨の時期は販売しない とか)



それがプロフェッショナルなマイスター だと、
商売がからむとそうは行かなくなるのが現状なのかもしれません ネっ。





日本は世界中の本場料理を食することができる、
世界でも類をみない国と地域だと思います。




バレンタインデーのチョコレートしかりで、
その日に合わせてわざわざ本場から空輸で送り
スンゴク高いお金を払って舶来品を買うことは
ないと思います です。









なぜかブッシュ・ド・ノエルは販売されておりませんでした。
by Tukasa-gumi | 2013-12-16 00:41 | 食べ物さん | Comments(0)
Top↑
アクセス解析
<< 「男はつらいよ」は小津安二郎監... ??みんな会員?? 外伝#16... >>