地政学(?)シリーズです。
今宵もお風呂でチョッと、
原子力発電を政治的に考えてしまいました。
際政治の理論家である故ケネス・ウォルツさんは
「一部の国が核武装している状態よりも、
20カ国程度の国が核武装したほうが、
逆に世界はバランスを保って平和になる」
と云っておりました。(要約)
(舶来人の『平和』って『戦争が休止している状態』を
さすらしいです)
原発施設って一応ミサイルが飛んで来ても
大丈夫な設計をしている・・・という話なのですが、
福島の惨事をみて分かるようにあれは核施設であり、
とっても大きな(標的になりやすい)地雷みたいなモノなのでは?
と思うた次第です。
( 核兵器原料のプルトニウムが作れるかどうかは別として)
日本はせっせと『原子力発電』を輸出しようとしておりますが、
イロイロ考えますとこりゃぁ相当すんごい『輸出』です。
(他国のオイル無しで自立できるかどうかは置いといて・・・)
多くの国と地域が原子力施設を保有することで
危険性は増える一方です。
(一方、『その恩恵を受けるでしょ!』という意見もあります)
まさか、
「チェルノブイリ・福島の悲劇があるからこそ、
原発の怖さを世界の人々は知った。
したがって軍隊の標的にはならないし攻撃はできない。
それらの事例はよりいっそうの高度な安定・安全策を
生み出すことであろう」
などと言うんだろうなァ〜、セールストークとして。
私が知ってい原発を持っていない主要な国は、
オーストリア
オーストラリア
ニュージーランド
ノルウェー
デンマーク
オランダ
あと
東南アジア、南米そしてアフリカ諸国・・・。
イタリアはびみょ〜な『位置』です。
(オイル産出国もそうです)
何となく共通点があるような無いような。
2006年の原発マップです。
核兵器と同じで原発を一度持ったら止められないのかしらん?
と思ったのですが、ドイツの例がありますから
民意で手放すことが出来そうです。
(でも「高レベル放射性廃棄物」は
永遠といって良いくらいまで
安全に保存しなければなりません)
このような事を考えだしたら、
いくら長湯の私でもとうてい無理。
もうチョッと視点を変えて思考しなければ
と思ったバスタイムでした。
*
【ワシントン=中島達雄】
米カリフォルニア州の電力会社サザン・カリフォルニア・エジソンは7日、
停止中のサンオノフレ原子力発電所2、3号機を廃炉にすると発表した。
2基の原子炉は昨年、
交換したばかりの三菱重工業製の重要設備
「蒸気発生器」でトラブルが発生した。
エジソン社は原因を特定して対策を打ち出したが、
周辺住民の反対が強まる中、米原子力規制委員会(NRC)の安全審査が、
今後1年以上かかる見通しとなったことから、再稼働を断念した。
日本国内では、同型の蒸気発生器は使われていないという。
米国では「シェールガス」と呼ぶ天然ガスの産出量の増加に伴って、
火力発電所の運転コストが低下。原発は経済的な競争力が悪化し、
廃炉の決定が相次いでいる。エジソン社は1号機を廃炉としていたが、
運転開始から約30年の2、3号機も、
停止が長期化すれば採算が合わないと判断した。
従業員約1100人を解雇し、三菱重工に損害賠償を請求する方針だ。
(
2013年6月8日14時07分 読売新聞)
【追記】です
1月のベトナム、5月のサウジアラビア、UAE、トルコ、
6月のインド、東欧4か国。
安倍晋三さんが訪問先の外国で、
「世界一安全な日本の原発技術」が云々と言っている。
そうです・・・.